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実家の片付けで、穴の開いた銭や見慣れない硬貨、古いお札が出てきた。でも、どれに価値があるのか見当もつかない。そんな方は多いはずです。

結論から言うと、古銭の価値は「種類」を見分けるところから始まります。種類が分かれば、どの公的データを見ればいいか、どこに相談すればいいかが決まるからです。

古銭の価値.jpは、造幣局・日本銀行・財務省などの公的な情報と、各買取店の公式情報をもとに、編集部が第三者として整理している情報サイトです。公式サイトではないので、最新の条件は各機関・各社の公式ページでも確かめてみてください。

古銭を見つけた人

祖父の遺品から、古いお金が缶いっぱい出てきました。穴の開いた銅のお金も、昭和の硬貨も、古いお札も混ざっています。どこから見ればいいですか?

案内役

まずは種類ごとに分けるところから始めましょう。磨いたり洗ったりはせず、出てきたままの状態で見ていくのが大事です。

このページでは、手元のお金がどの種類に当たるかと、それぞれ次に読む記事が分かります。

古銭の価値は何で決まる?最初に知っておきたいこと

先に結論

古銭の価値は、残っている数(希少性)、状態、種類の細かな違い、欲しい人の多さで決まります。
公的機関は古銭の相場を出していないので、公的なデータで当たりをつけてから、査定で確かめるのが近道です。

実は、造幣局は古銭の値段について「市場での価値等については、把握しておりません」と答えています。だから「この硬貨はいくら」と一言で言える正解の表は、公的には存在しないんです。

その代わりに使えるのが、造幣局の製造枚数、日本銀行の「今も使えるお金」の一覧、そして各社公式の参考価格です。この3つを組み合わせると、手元の古銭のおおよその立ち位置が見えてきます。

『古いほど高いんでしょう?』と思いがちですよね。ただ、江戸時代のお金でも数が多く残っている物は値段が控えめなことがあり、昭和の硬貨でも作られた数が少ない年は注目されやすいです。

価値の決まり方をもっと詳しく知りたい方は、古銭の価値はどう決まるかから読んでみてください。どんな物が値段につながりやすいかは希少価値のある古銭の特徴、逆に値段がつきにくい物は価値がない古銭の特徴にまとめています。

手元の古銭はどれ?種類別の入口早見表

古銭と一口に言っても、時代も素材もばらばらです。まずは下の表で、手元のお金がどの種類に近いかを見てみてください。

古銭を5つの種類に分けて見る図解
種類見た目の手がかり主な時代最初に見るところ
穴銭丸い形に四角い穴、文字が4つ古代〜江戸時代銭の名前、書体、裏の模様
明治〜戦前の硬貨「銭」「厘」「圓」の文字、竜や鳥の図柄明治〜昭和戦前額面、素材(銀・銅・アルミ等)、年号
昭和の特年今と同じ額面の硬貨、年号が昭和昭和年号と、その年の製造枚数
エラーコイン・珍番号穴のずれ、刻印の欠け、ゾロ目の番号年代を問わない作る途中のミスか、使った後の傷か
旧紙幣今と違う肖像や大きさのお札明治〜平成今も使える券か、未使用か、番号

江戸時代以前のお金は「今のお金としては使えない古銭」、昭和の硬貨や多くの旧紙幣は「今も額面で使えるお金」です。この違いを押さえておくと、価値の考え方がぐっと分かりやすくなります。

古銭がいつまでのお金を指すのか気になる方は古銭とは何かを、家から出てきたお金をまとめて見たい方は昔のお金の価値と調べ方をどうぞ。時代別に一覧で見たい時は古銭の価値一覧が便利です。

穴銭・江戸時代までのお金

一番よく出てくるのが、寛永通宝などの穴銭です。江戸幕府は1636年に寛永通宝を発行し、その後も幕末まで作り続けました。

1739年からは鉄で作った寛永通宝も作られ、1768年には裏に波の模様がある真鍮の四文銭が登場しました。同じ名前でも素材や裏の模様で種類が分かれるので、まず寛永通宝の価値と見分け方から見てみてください。

楕円形で裏に「当百」とある大きな銭は、1835年の天保通宝です。種類と確かめ方は天保通宝の価値にまとめています。

ほかにも、708年発行の和同開珎、1863年の文久永宝、中国から入ってきた永楽通宝などの渡来銭があります。穴銭全体の見分け方は穴銭の価値、時代の流れは日本のお金の歴史で確かめられます。

自分で確かめる時の注意

「本物かどうか」を確かめたくて、削ったり薬品をつけたりするのはやめておきましょう。
磨く・洗うも同じで、表面の色や古さそのものが評価の手がかりになるからです。

明治〜戦前の硬貨

明治政府は1871年に「新貨条例」を定め、「円」と、その100分の1の「銭」、さらに10分の1の「厘」を始めました。銭や厘と書かれた硬貨は、このころから昭和の戦前・戦中にかけてのお金です。

竜の図柄の銀貨や一圓銀貨は明治の古銭の価値、大正の硬貨は大正時代のお金の価値で見分け方を紹介しています。額面ごとに見たい時は、一銭硬貨、十銭硬貨、五十銭硬貨の記事が入口です。

1円未満のお金は、1953年(昭和28年)12月31日限りで通用力を失いました。つまり銭・厘の硬貨は、今はお店で使えない「古銭」として扱われます。

昭和の特年(製造枚数が少ない年)

昭和の硬貨は、今も額面で使えるものがほとんどです。それでも、作られた数が少ない年は収集家に注目されやすく、「特年」と呼ばれることがあります。

全体の見方は昭和の硬貨の価値一覧から入るのが分かりやすいです。ギザギザのある10円玉(俗に「ギザ十」と呼ばれます)はギザ10の価値、昭和64年銘が気になる方は昭和64年の硬貨の価値を読んでみてください。

エラーコイン・珍しい番号のお札

穴が中心からずれた硬貨や、刻印が二重になった硬貨は、作る途中のミスで生まれた「エラーコイン」と呼ばれます。ただ、使っているうちについた傷や変形とは区別が必要です。

見分け方はエラーコインの価値、額面ごとの見方は額面別のエラーコインで紹介しています。お札の番号がゾロ目になっている物はゾロ目・珍番号の紙幣が入口です。

旧紙幣

聖徳太子や伊藤博文、板垣退助のお札は、実は今も額面で使える有効な銀行券です。まずは旧紙幣の価値一覧で、手元のお札がどの券に当たるかを確かめてみてください。

人物ごとの記事として、聖徳太子の1万円札、伊藤博文の千円札、100円札などがあります。明治・大正・戦前のお札は明治・大正・戦前の古紙幣、戦時中の軍票は軍票の価値をどうぞ。

小判・金貨・記念硬貨について

小判・大判・金貨・オリンピックや在位記念などの記念硬貨は、古銭とは別の話になります。
このサイトでは、穴銭・明治〜昭和の硬貨・旧紙幣を中心に扱っています。

昭和の硬貨は製造枚数で当たりをつける

『昭和の10円玉なんて、どれも同じでしょう?』と思いますよね。ところが年ごとの製造枚数を見ると、同じ額面でも何倍も差がある年があるんです。

下の表は、造幣局の「年銘別貨幣製造枚数」から、製造枚数が少ない主な年を抜き出したものです。単位は千枚なので、「25,000」は2,500万枚という意味になります。

硬貨年銘製造枚数(千枚)詳しい記事
10円青銅貨(ギザあり)昭和33年25,000ギザ10の年号別
10円青銅貨(ギザあり)昭和32年50,000ギザ10の年号別
5円黄銅貨(楷書体)昭和32年10,000昭和の5円玉
50円ニッケル貨(穴あり)昭和35年6,000昭和の50円玉
100円銀貨(稲穂)昭和39年10,000100円銀貨
50円白銅貨昭和62年775昭和の50円玉
500円白銅貨昭和62年2,775昭和の500円玉
500円白銅貨昭和64年16,042昭和64年の硬貨

出典は造幣局の表(記念貨幣は含まない)です。ここが大事なところですが、「製造枚数が少ない=高く売れる」とは公式には言われていません。

使った跡のある物か、未使用のきれいな物かで、評価は大きく変わります。表は「どれを先に見ておくか」の目安として使ってみてください。

ギザ10の年号ごとの枚数はギザ10の価値一覧、5円玉の書体の違い(俗に「筆五」と呼ばれる楷書体)は昭和の5円玉の価値にまとめています。50円玉は昭和の50円玉の価値、銀でできた100円玉は100円銀貨の価値、500円玉は昭和の500円玉の価値が入口です。

平成・令和にも、千枚単位で3桁しか作られていない年があります。気になる方は平成・令和の硬貨のレアな年も合わせてどうぞ。

古いお札は今も使える?早見表で確認

古銭を見つけた人

聖徳太子の1万円札が出てきました。もう使えない紙切れなんでしょうか?

案内役

聖徳太子の1万円札は、今も有効な銀行券です。額面がいわば下限の目安になるので、捨てずに取っておきましょう。

日本銀行は1885年に初めて銀行券を発行してから、56種類のお札を出してきました。そのうち、今も有効なのは25種類です。

お札肖像・図柄発行開始発行停止
旧壱円券大黒像明治18年昭和33年
B百円券板垣退助昭和28年昭和49年
B五百円券岩倉具視昭和26年昭和46年
B千円券聖徳太子昭和25年昭和40年
C千円券伊藤博文昭和38年昭和61年
C五千円券聖徳太子昭和32年昭和61年
C一万円券聖徳太子昭和33年昭和61年
D千円券夏目漱石昭和59年平成19年

表は、財務省と日本銀行が「現在発行されていないが有効な銀行券」として案内している券の一部です。明治の大黒像の1円券も、今も有効な券に入っています。

一方で、明治の政府紙幣や国立銀行紙幣は1899年に通用停止になっています。有効かどうかは、財務省・日本銀行の一覧にあるかで確かめるのが確実です。

今も使えるお札を売る時は、「額面」と「収集価値がつく条件(未使用・番号・古い券)」の2本立てで考えると分かりやすいです。詳しくは古いお金は使えるか、銀行での交換は旧札の日本銀行での引換え、未使用のお札は旧札のピン札の価値で紹介しています。

日本銀行の本支店では、聖徳太子の1万円券のような流通に不便なお札を、手数料なしで今のお札に引き換えてくれます。ただし引換えは額面どおりで、事前の予約が案内されています。

自分で価値を調べる順番

『何から手をつければいいか分からない』という方は、この順番で進めてみてください。1日で全部やらなくても大丈夫です。

古銭の価値を調べる流れの図解
古銭の価値を調べる手順
  1. 磨かず、洗わず、出てきたままの状態で机に並べる。
  2. 今も使えるお金(昭和の硬貨・有効なお札)と、使えない古銭に分ける。
  3. 穴銭、銭・厘の硬貨、円の硬貨、お札の4つの袋に分ける。
  4. 円の硬貨は年号を読み、造幣局の製造枚数の表と照らす。
  5. お札は、日本銀行の有効な銀行券の一覧で券の種類を確かめる。
  6. 穴銭や銭の硬貨は、種類の名前を記事や公式の参考価格で確かめる。
  7. 気になる物と分からない物をメモして、査定で聞きたいことをまとめる。

例えば、穴銭が100枚ほどある場合でも、1枚ずつ細かく調べる必要はありません。種類ごとに袋を分けておくだけで、査定がぐっとスムーズになります。

保管の仕方は古銭の保管方法と手入れ、本物かどうか不安な時は古銭の偽物の見分け方を読んでみてください。遺品として出てきた場合の進め方は遺品や実家から出てきた古銭の扱いにまとめています。

査定に出す前のチェック
  • 磨いたり洗ったりしていないか
  • 今も使えるお金と古銭を分けたか
  • 箱・ケース・袋・鑑定書など付いていた物を捨てていないか
  • 量が多い時は、種類ごとに分けたか
  • 本人確認書類を用意したか(店によって求められます)

参考価格の見方と売り先の選び方

古銭を見つけた人

ネットで調べると、買取店ごとに書いてある金額がばらばらです。どれを信じればいいんでしょうか?

案内役

金額そのものより、「いつ時点の、どんな条件の価格か」を先に見てみてください。注記を読むと、数字の意味がだいぶ変わりますよ。

各社の公式サイトに載っている古銭の価格は、どれも「参考価格」や「上限」です。今日の買取額を約束するものではありません。

会社古銭の公式価格の性格公式の買取方法
バイセル2025年11月時点の参考価格、「〜○万円」の上限表記、未使用で揃っている場合を想定出張・店頭・宅配
買取福ちゃん「〜○円」の上限表記、相場表に日付の記載なし出張・宅配・店舗
買取大吉「買取参考価格」、日付の記載なし(2026年11月4日に公式サイトで確認)店舗・出張・催事
おたからや古銭・古紙幣は全品「ASK」(金額は非公開・問い合わせ制)店頭・出張・無料査定フェア・フォーム・LINE

この表は順位ではなく、価格の載せ方の違いを並べたものです。例えば上限表記の数字は、状態のいい物がそろった場合の目安なので、手元の物がそのまま当てはまるとは限りません。

各社の参考価格の読み方は古銭の買取価格一覧、売る前の準備は古銭の買取で詳しく紹介しています。店頭・出張・宅配・フリマのどれがいいか迷う方は古銭はどこで売るか、店ごとの公式情報を並べて見たい方は古銭の買取店の比較をどうぞ。

鑑定書が欲しい時は、日本貨幣商協同組合の加盟店を通して依頼する方法があります。発行まで2週間〜2ヶ月かかり、鑑定料も有料なので、違いは古銭の鑑定と査定の違いで確かめてみてください。

出張で家に来てもらう「訪問購入」は、法定書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができます。流れは古銭の出張買取、高く売るための準備は古銭を高く売る方法にまとめています。

売った時の税金と、値段がつかない時

『古銭を売ったら税金がかかるの?』と心配になる方もいますよね。国税庁は、生活用の動産を売った所得は原則として非課税とし、骨とうなどで1個または1組30万円を超える物は除くとしています。

ただ、古銭がこれに当たるかを名指しした国税庁の説明は見当たりません。30万円を超えるような高額な古銭を売った時は、税務署や税理士に確かめておきましょう。詳しくは古銭を売った時の税金で紹介しています。

一方で、査定に出しても値段がつかないことはあります。そんな時の理由と次にできることは、古銭の買取を断られた時にまとめました。

目的別に記事を探す

このサイトの記事を、カテゴリごとに並べました。気になる種類や、今の悩みに近いところから開いてみてください。

売り方・買取店(21本)

昭和・平成の硬貨(13本)

穴銭・江戸の古銭(11本)

古い紙幣(11本)

古銭の基礎(8本)

明治〜戦前の硬貨(6本)

エラーコイン(3本)

保管・相続・税金(3本)

公式・公的な情報

製造枚数や今も使えるお金の一覧は、次の公的機関のページで確かめられます。

各社の買取条件や参考価格は変わることがあるので、売る前には各社の公式サイトで最新の情報を見てみてください。

よくある質問

古銭の価値は、どこで調べられますか?

公的機関は古銭の相場を出していません。製造枚数は造幣局、今も使えるお札は日本銀行・財務省の一覧で確かめ、金額は各社公式の参考価格を目安にして、最後は査定で確かめるのが現実的です。

古いお金ほど価値が高いのですか?

古いほど高いとは限りません。江戸時代の穴銭でも数が多く残っている物は値段が控えめなことがあり、昭和の硬貨でも製造枚数が少なく状態の良い物は注目されやすいです。

昭和の硬貨や旧紙幣は、今も使えますか?

ギザのある10円玉や100円銀貨などの昭和の硬貨、聖徳太子や伊藤博文のお札などは、今も額面で使える有効なお金です。1円未満の銭・厘の硬貨は、1953年12月31日限りで使えなくなっています。

汚れた古銭は、きれいにしてから売った方がいいですか?

磨いたり洗ったりせず、そのままの状態で査定に出してみてください。いくつかの買取店も、公式サイトで古銭を磨かないよう案内しています。

小判や記念硬貨も、このサイトで調べられますか?

このサイトは、穴銭・明治〜昭和の硬貨・エラーコイン・旧紙幣が中心です。小判・大判・金貨・記念硬貨は別の話になるので、それぞれの専門の情報で確かめてみてください。

まとめ

このページの要点
  • 古銭の価値は、希少性・状態・種類の違い・欲しい人の多さで決まる
  • 公的機関は古銭の相場を出しておらず、公的データで当たりをつけて査定で確かめる
  • 穴銭・明治〜戦前の硬貨・昭和の特年・エラー・旧紙幣の5つに分けると調べやすい
  • 昭和の硬貨は造幣局の製造枚数、旧紙幣は日本銀行・財務省の一覧で確かめる
  • 各社の参考価格は日付と注記を見て、上限や目安として受け止める
  • 磨かず洗わず、種類ごとに分けてから査定に出す
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古銭の価値.jp 編集部

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