古銭とは?いつまでのお金が古銭か、今のお金との境目をやさしく説明

古銭とは何かを説明する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、造幣局・日本銀行・貨幣博物館・財務省・国税庁など公的機関の情報、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。買取店の参考価格は記事執筆時点の公式表記で、日々変わります。

引き出しの奥から、見慣れない硬貨やお札が出てきた。そんな時に「これって古銭なのかな」と迷いますよね。

結論から言うと、古銭とは「今は作られていない、昔のお金」をまとめて呼ぶ言葉です。法律で決まった定義があるわけではなく、どこからが古銭かは、使う人や店によって少しずつ幅があります。

この記事では、古銭とは何かを、今も使えるお金かどうかという線で分けて説明します。

古銭を見つけた人

古い10円玉と、穴の開いた銅のお金が一緒に出てきました。どちらも古銭と呼んでいいんでしょうか。

案内役

呼び方としてはどちらも古銭に入ることが多いです。ただ、10円玉のほうは今もお店で使えるお金かもしれないので、そこを分けて考えると迷いにくくなりますよ。

目次

古銭とは、ひと言でいうと「今は作られていない昔のお金」

先に結論

古銭(こせん)は、昔作られて、今はもう製造されていないお金のことです。
穴の開いた江戸時代の銭から、明治〜昭和の硬貨、古いお札まで、広い意味で使われています。

読み方は「こせん」です。「古い銭」と書くので硬貨だけを指すように見えますが、実際には古いお札まで含めて話すことが多いんです。

買取店の公式サイトでも、言葉の使い方は少しずつ違います。例えば買取大吉の公式サイトは、古銭を「現在製造されておらず、通貨として使用できない古い貨幣や紙幣などのことを指します」と説明しています。

一方で、聖徳太子や伊藤博文のお札のように、古くても今なお使えるお金を「古銭」「旧札」と呼ぶ場面もよくあります。

『じゃあ結局、どれが古銭なの?』と思いますよね。日常の会話では、次のように言葉を使い分けると話が通じやすくなります。

呼び方指していることが多いもの今のお金として使えるか
古銭昔のお金全般(穴の開いた銭・明治〜昭和の硬貨・古いお札)物によって違う
穴銭(あなせん)寛永通宝などの、四角い穴の開いた銭今使えるお金の一覧には入っていない
旧貨幣・昔の硬貨今は作られていない昭和の硬貨など使える物がある
旧紙幣・旧札今は発行されていないお札有効な券は額面で使える
古紙幣旧紙幣のうち、さらに古く使えなくなったお札使えない
現行貨幣今も作られている硬貨・お札使える

「旧紙幣」と「古紙幣」の分け方は、買取まねきやの公式サイトの説明に沿っています。同じサイトでは「旧紙幣はお金として使うこともできますが新規発行はされていないお金」「古紙幣は旧紙幣よりもさらに古く、お金としては使用できないもの」と書かれています。

古い字体で「古錢」「古幣」と書かれた札や箱を見かけることもありますが、意味は古銭・古いお札と同じと考えて大丈夫です。

いつまでのお金が古銭?年代では線を引けない理由

古銭を見つけた人

何年前のお金から古銭と呼ぶんですか? 100年前くらいからでしょうか。

案内役

実は「何年前から」という決まりはないんです。年代よりも、そのお金が今も使えるかどうかで分けたほうが、ずっとはっきりしますよ。

古銭かどうかを年数で決めようとすると、すぐに困ることが出てきます。

例えば、昭和26年(1951年)から作られたギザのある10円玉は、70年以上前のお金です。それでも、財務省の案内では今もお店で使えるお金に入っています。

反対に、昭和の初めごろの一銭硬貨は、今はお金として使えません。ギザの10円玉とそれほど年が離れていないのに、扱いはまったく違うんです。

使えなくなったお金には「節目」がある

日本銀行によると、一度発行された銀行券は、法令に基づく特別な措置がない限り使えなくなることはありません。
その特別な措置は過去に3回あり、これまでに発行された56種類の銀行券のうち31種類が使えなくなっています。

使えるお金と使えないお金の境目は、次の出来事で生まれました。年号は日本銀行・貨幣博物館の公式情報です。

年出来事今のお金として使えなくなったもの
1899年政府紙幣・国立銀行紙幣の通用停止明治の政府紙幣・国立銀行紙幣
1927年(昭和2年)関東大震災後の焼失兌換券の整理対象となった兌換券
1946年(昭和21年)新円切り替えそれまで使われていた銀行券
1953年(昭和28年)1円未満の小額通貨の整理銭・厘の硬貨とお札(同年12月31日限り)
古銭と今も使えるお金の境目を、使えるかどうかの線で分けた図解

ここで大事なのは、1953年の整理です。いわゆる小額通貨整理法によって、1円未満の硬貨とお札は1953年12月31日限りで使えなくなりました。

つまり、「一銭」「五十銭」「五厘」のように銭や厘の単位で書かれたお金は、今のお金としては使えません。古銭と呼ばれる物の多くが、ここに入ります。

昭和の硬貨やギザ10も古銭に入るの?

先に結論

昭和の硬貨も、呼び方としては古銭に入れて話すことが多いです。
ただし、ギザのある10円玉や100円銀貨などは、今も額面で使えるお金です。

「昭和の硬貨なんて、まだ古銭じゃないでしょう」という声もあれば、「もう作っていないから古銭だ」という声もあります。どちらの言い方も間違いではないんです。

はっきり分けられるのは、今も使えるかどうかです。財務省の案内では、今は作られていなくても使える古い硬貨として、次の9種類が挙がっています。

硬貨図柄など(財務省の表記)財務省の発行年の表記
5円黄銅貨(穴なし)国会議事堂昭和23年発行
5円黄銅貨(楷書体)稲穂など昭和24年発行
10円青銅貨(ギザあり)平等院鳳凰堂昭和26年発行
50円ニッケル貨(穴なし)菊昭和30年発行
50円ニッケル貨(穴あり)菊昭和34年発行
100円銀貨鳳凰昭和32年発行
100円銀貨稲穂昭和34年発行
500円白銅貨桐昭和57年発行
500円ニッケル黄銅貨桐平成12年発行

この表の硬貨は、古銭と呼ばれることはあっても、お金としての力はそのまま残っています。

ギザ10(ギザのある10円玉の俗称)も、楷書体の5円玉(俗に「筆五」とも呼ばれます)も、ここに入っています。

使えるお金をうっかり使ってしまうことも

昭和の硬貨をまとめて小銭入れに入れておくと、気づかないうちに買い物で使ってしまうことがあります。
製造枚数が少ない年の硬貨は収集家に注目されやすいので、使う前に一度年号を見ておきましょう。

昭和の硬貨のどの年が注目されやすいかは、昭和の硬貨の価値一覧で額面別にまとめています。

古銭と「今も使える昔のお金」はこうして分ける

古銭を見つけた人

手元のお金が使えるかどうか、どうやって見分ければいいですか?

案内役

まずは額面の単位を見るのが早いですよ。「銭」「厘」なら今は使えません。「円」なら、財務省や日本銀行の一覧に載っているかを確かめてみてください。

見つけたお金を分ける時は、次の順番で見ていくと迷いません。

見つけたお金を分ける順番
  1. 額面の単位を見る。「銭」「厘」の硬貨とお札、穴の開いた銭は、古銭として調べる側に置いておく。
  2. 「円」の硬貨は、財務省の「現在使える古い貨幣」の9種類と今の硬貨に入っているかを確かめる。
  3. お札は、日本銀行の「現在発行されていないが有効な銀行券」の一覧で、券の名前と肖像を照らし合わせる。
  4. どちらにも当てはまらない物は、古銭として価値を調べる側に分けておく。

お札の見分けは少しややこしいです。例えば明治18年に発行が始まった大黒像の旧壱円券や、武内宿禰の改造壱円券は、財務省の案内では今も使えるお札に入っています。

『そんなに古いお札が使えるの?』と驚く方も多いはずです。その一方で、同じ明治でも政府紙幣や国立銀行紙幣は1899年に使えなくなっています。

今も使える昔のお金(例)
  • ギザのある10円玉、100円銀貨
  • 聖徳太子・伊藤博文・板垣退助のお札
  • 大黒像の旧壱円券
今のお金としては使えないもの(例)
  • 一銭・十銭・五十銭などの銭の硬貨
  • 五厘などの厘の単位のお金
  • 明治の政府紙幣・国立銀行紙幣

今も使えるお札や硬貨を、使いやすい今のお金に替える方法は、古いお金は使える?旧紙幣・昔の硬貨の通用と銀行での交換で詳しく説明しています。

記念硬貨や小判は古銭とどう違う?

先に結論

記念硬貨は、古くても今のお金として使えるので、古銭とは分けて考えるのが一般的です。
小判や大判は古銭に入れて話されますが、金貨の仲間として別に扱われることが多いです。

東京オリンピックなどの記念硬貨は、財務省の案内によると、通常の硬貨と同じように使えるお金です。収集の世界でも、古銭とは別のジャンルとして話されることがほとんどです。記念硬貨は別の話になるので、この記事では深く触れません。

小判や大判も、江戸時代のお金なので広い意味では古銭です。ただ、金でできているぶん、査定の考え方が穴の開いた銭とは大きく違います。

ここで押さえておきたいのは、業界団体の考え方です。日本貨幣商協同組合は、鑑定書を発行できない物の例として、記念コインや通常の流通貨幣、使えなくなっていない昔のお金などの「現行貨幣」を挙げています。

「古銭」と「現行貨幣」の線引きは、収集の世界でも使われている

収集家や専門店の間でも、今使えるお金と、使えなくなった昔のお金は分けて扱われています。
見つけたお金を仕分ける時にも、この線をそのまま使うと話が通じやすくなります。

よくある相談:古銭は何年前から?昭和の硬貨も入る?

Yahoo!知恵袋などでよく見かける相談を、要約して答えていきます。

何年前のお金から古銭と呼ぶの?

『100年たったら古銭、みたいな決まりがあるのでは』という疑問はとても多いです。でも、何年前からという公的な決まりは見当たりません。

この記事では、今のお金として使えないお金と、今は作られていない昔のお金をまとめて古銭として説明しています。年数よりも「使えるかどうか」を先に見ると、その後の扱いを決めやすくなります。

昭和の硬貨も古銭? 500円玉で珍しいのは何年?

昭和の500円玉は、昭和57年から作られた白銅貨です。今も使えるお金なので、呼び方としては「昭和の硬貨」と言うほうが自然かもしれません。

造幣局の年銘別貨幣製造枚数(単位は千枚)を見ると、500円白銅貨で製造枚数が少ないのは昭和62年の2,775千枚(277万5千枚)です。製造枚数が少ない年は収集家に注目されやすいですが、値段は状態でも大きく変わります。

昭和60年の1円玉はプレミアがつく?

造幣局の表で1円玉の製造枚数が少ない年を少ない順に並べると、昭和43年、平成30年、平成23年、令和5年、平成29年、令和元年と続きます。

昭和60年はこの並びには入っていません。『もしかして』と思ったら、まず造幣局の表で年号を確かめてみてください。製造枚数の見方は昭和の1円玉の価値でも説明しています。

見つけたお金を古銭として扱う時に確かめたいこと

古銭を見つけた人

古銭だと分かったら、次は何をすればいいですか?

案内役

まずは磨いたり洗ったりせず、そのままの状態で種類ごとに分けておきましょう。価値の見方は種類によって違うので、分けておくだけで調べるのがぐっと楽になります。

古銭の値段は、種類・製造枚数・状態などで大きく変わります。公的機関は古銭の相場を出しておらず、造幣局も「貨幣の市場での価値等については、把握しておりません」と案内しています。

だからこそ、最後は買取店の査定で確かめることになります。その前に、次の点だけは手元でそろえておきましょう。

古銭として扱う前のチェック
  • 今も使えるお金と、使えない古銭を分けた
  • 穴の開いた銭、銭・厘の硬貨、お札を別の袋に分けた
  • 磨く・洗う・薬品で拭くなどの手入れはしていない
  • お札は折り目を増やさないよう、封筒などに平らに入れた
  • 売る場合に備えて、本人確認書類の場所を確かめた
見つけた古いお金を、使える物と古銭に仕分ける流れの図解

おたからやの公式FAQでは、古銭や古紙幣は「無理に掃除したり磨いたりせず、そのままの状態でお持ち込みください」と案内されています。バイセルの公式サイトでも、洗浄や研磨はしないよう書かれています。

『種類がよく分からないまま持って行っていいのかな』と不安になる方もいますよね。おたからやの公式FAQには、本物かどうか分からない古銭・古紙幣でもそのまま持ち込めると書かれています。

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古銭・古いお札の価値を査定で確かめる

寛永通宝などの穴銭、明治〜昭和の硬貨、旧紙幣、エラーコインも、まとめたまま査定してもらえます。磨かずにそのまま持ち込めばよく、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

古銭の買取価格は種類と状態で変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。

古銭の種類ごとに、どこを見れば価値の目安が分かるのかは、古銭の価値はどう決まる?種類別の目安と売り方でまとめています。

よくある質問

古銭の読み方は?

「こせん」と読みます。古い銭と書きますが、実際には古いお札まで含めて話すことが多い言葉です。

古銭と旧紙幣は同じ意味ですか?

重なる部分はありますが、同じではありません。旧紙幣は今は発行されていないお札のことで、聖徳太子の一万円札のように今も使える物が含まれます。

銭や厘のお金は銀行で今のお金に替えられますか?

日本銀行によると、1円未満の硬貨とお札は1953年12月31日限りで使えなくなっています。今のお金として替えることはできないので、古銭として扱うことになります。

寛永通宝は今も使えますか?

寛永通宝を名指しした公式の説明は見当たりません。ただ、1円未満のお金は1953年末で使えなくなっており、寛永通宝は財務省の「現在使える古い貨幣」の一覧にも入っていません。

まとめ

この記事の要点
  • 古銭とは、今は作られていない昔のお金をまとめて呼ぶ言葉で、法律の定義はない
  • 何年前から古銭かは決まっておらず、今も使えるかどうかで分けると分かりやすい
  • 銭・厘のお金は1953年12月31日限りで使えなくなった
  • ギザ10や100円銀貨、聖徳太子のお札などは古くても今のお金として使える
  • 記念硬貨は今も使えるお金で、古銭とは別に考えるのが一般的
古銭の価値.jp

古銭の価値.jp 編集部

寛永通宝・天保通宝などの穴銭、明治〜昭和の硬貨、ギザ10や昭和の特年、エラーコイン、聖徳太子・伊藤博文などの旧紙幣について、価値の調べ方・見分け方・売り方を、公的機関の情報と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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