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財布の小銭や家の古いお金の中に、レアな物が混ざっていないか気になっています。どこを見ればいいんでしょう。
まずは年号と種類を見てみましょう。希少価値のある古銭には、いくつか決まった「レアになる理由」があるんです。
希少価値のある古銭と聞くと、とにかく古い物ほど高いと思いがちですよね。
結論から言うと、レアになる理由は大きく4つです。製造枚数が少ない、種類や書体が珍しい、製造時のエラー、そして状態の良さです。
この4つのどれに当たるかで、見るところが変わります。
この記事では、それぞれの理由を造幣局の数字や各社の公式情報で確かめながら、手元で探すコツを紹介します。
希少価値のある古銭とは?レアになる4つの理由
古銭のレアさは、「古いかどうか」だけでは決まりません。実は、昭和や平成の硬貨にも、江戸時代の穴銭より注目される物があるんです。
希少価値のある古銭は「製造枚数が少ない」「種類や書体が珍しい」「製造時のエラー」「保存状態が良い」の4つのどれか、または組み合わせで生まれます。どれも最後は状態しだいで評価が変わります。

| レアになる理由 | どんな物か | 主な例 | 確かめ方 |
|---|---|---|---|
| 製造枚数が少ない | 作られた数がその年だけ少ない | 昭和62年の50円・500円、ギザのある10円の昭和33年 | 造幣局の年銘別貨幣製造枚数 |
| 種類・書体が珍しい | 同じ名前の銭でも、文字や作りが違う | 書体の珍しい寛永通宝、母銭 | 査定・鑑定 |
| 製造時のエラー | 作る途中で起きたずれ・抜け | 穴ずれ・穴なし・印刷のずれ | 査定(後から付いた傷と区別する) |
| 保存状態が良い | 使われずにきれいなまま残った物 | 未使用の硬貨、ピン札 | 査定 |
おたからやの古銭ページでも、発行枚数が少ない物や、製造過程で生じたエラー品が高価買取につながりやすいと案内されています。
『じゃあ、うちの古いお金にもどれか当てはまるかも』と期待が高まりますよね。ここからは1つずつ、手元で確かめる方法を見ていきましょう。
理由が重なると、さらに注目されやすい
4つの理由は、1つだけより重なった時のほうが注目されやすくなります。例えば、製造枚数が少ない年の硬貨が、使われないまま未使用で残っていた場合です。
反対に、枚数が少ない年でも傷だらけなら、評価は控えめになりがちです。「理由がいくつ重なっているか」を意識して見てみてください。
製造枚数が少ない年の見つけ方
いちばん手軽に確かめられるのが、製造枚数です。造幣局は「年銘別貨幣製造枚数」という表を公開していて、硬貨の種類と年ごとの枚数が分かります。
製造枚数が少ない年って、昭和の古い年ばかりなんですか。
意外かもしれませんが、平成や令和にも枚数が少ない年があります。年号と額面さえ分かれば、表で確かめられますよ。
表の単位は「千枚」です。例えば「456」とあれば45万6千枚という意味なので、読み間違えないようにしましょう。
- 硬貨の額面と年号をメモする(例えば「500円・昭和62年」)
- 造幣局の「貨幣に関するデータ」のページから年銘別貨幣製造枚数の表を開く
- 額面と素材の列を選ぶ(100円なら銀貨か白銅か、500円なら白銅かそれ以外か)
- 年号の行と交わる数字を読み、単位が千枚であることを確かめる
- 同じ額面のほかの年と比べて、少ないかどうかを見る
造幣局の表は造幣局の貨幣に関するデータのページから開けます。記念貨幣はこの表に含まれていないので、注意してください。
| 額面・種類 | 枚数が少ない年 | 製造枚数(千枚) | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 1円 | 平成30年/平成23年/令和5年 | 440/456/463 | 平成・令和に少ない年が集まる |
| 5円(ゴシック体) | 平成23年/令和5年/平成22年 | 456/463/510 | 1円と同じ年が少ない |
| 10円(ギザ無) | 令和5年/昭和34年/昭和61年 | 27,927/62,400/68,960 | 令和5年が最も少ない |
| 50円(白銅) | 平成23年/令和5年/平成22年 | 456/463/510 | 昭和64年は表で0、昭和62年も775 |
| 100円(白銅) | 平成13年/平成14年 | 8,024/10,667 | 昭和64年は表で0 |
| 500円(白銅) | 昭和62年/昭和64年/昭和61年 | 2,775/16,042/49,960 | 昭和62年が飛び抜けて少ない |
この表を見ると、今の財布の中にも枚数の少ない年が入っている可能性があると分かりますね。平成・令和の年ごとの枚数は平成・令和の硬貨でレアな年、昭和の年は昭和の硬貨の価値一覧でくわしく並べています。
造幣局は、貨幣の市場での価値は把握していないと案内しています。枚数が少ない年は収集家に注目されやすいものの、使い込んで傷が多い物は、額面に近いこともあります。
「0」と表示された年はどう見る?
造幣局の表では、昭和64年の50円と100円、昭和43年の1円などが「0」と表示されています。
この0が「1枚も作っていない」のか、「千枚未満を四捨五入した」のかは、表には説明がありません。だから、0の年の硬貨を見つけた時は、まずは本物かどうかも含めて査定で見てもらうのが安心です。
例えば昭和64年の50円や100円が手元にあったら、年号の数字を見間違えていないかを先に確かめてみてください。昭和63年や平成元年の物と混ざっていることもあるので、ルーペで年号をよく見るのがコツです。
書体の違い・エラー・状態の良さで生まれるレア
製造枚数のほかにも、レアになる理由があります。ここは表の数字だけでは分からない部分なので、見るポイントを知っておきましょう。
種類・書体が珍しい穴銭
寛永通宝は1636年から幕末まで長く作られたので、同じ「寛永通宝」でも文字の形や作りがいろいろあります。
バイセルの穴銭FAQでは、多く出回った寛永通宝は控えめな査定額になる場合もある一方、文字の書体が珍しい物や、鋳造の元になった母銭(ぼせん)は高い評価が期待できると案内しています。
なんぼやの古銭ページでは、寛永通宝を作られた時期で「古寛永」と「新寛永」に分け、寛永3年に作られた「二水永」がもっとも希少性が高いとされる、と紹介しています。
『でも、書体の違いなんて素人には分からない』と思いますよね。そのとおりで、ここは自分で決めなくて大丈夫です。
種類ごとに分けておけば、査定で見てもらえます。くわしくは寛永通宝のレアな物で紹介しています。
天保通宝も、同じ百文銭の中で種類によって評価が分かれる穴銭です。1835年に発行され、裏面に「当百」とあるのが目印です。
ただ、貨幣博物館の図録には、天保通宝は偽造も多かったと書かれています。珍しい種類かどうかに加えて、本物かどうかも見られるので、なおさら自分で決めないほうが安心です。
製造時のエラー
エラーコインは、硬貨を作る途中で穴の位置がずれたり、穴が開かなかったりした物です。紙幣なら印刷のずれなどがあります。
おたからやのエラーコインのページには、穴なしの昭和50年の50円や、穴ずれの平成3年の5円、昭和58年の500円の逆打などが並んでいます。参考買取価格はすべて「ASK」で、金額は問い合わせ制です。
バイセルの相場表(2025年11月時点の参考価格・未使用で揃っている場合の上限表記)では、穴ずれ硬貨(50円玉)が~1.275万円となっています。
落としてできた傷や、削れた跡はエラーではありません。本物のエラーかどうかは自分で判断しにくいので、見分け方はエラーコインの価値を参考にしてください。
保存状態が良い物(未使用・ピン札)
同じ種類・同じ年でも、使われずにきれいなまま残った物は評価が上がりやすいです。
バイセルの相場表は「未使用新品、全て揃っている場合を想定」と注記しています。買取福ちゃんの古銭ページでも、変色や錆があっても買取できる物はあるものの、状態が良い古銭に比べると買取価格は下がると説明しています。
お札なら、折り目の無いピン札かどうかに加えて、記番号も見られます。買取大吉の参考価格(日付なし・2026年11月4日に公式サイトで確認)には、夏目漱石の千円札の7ゾロ目が10,000円、樋口一葉の五千円札の8ゾロ目が25,300円と載っています。
- 硬貨の年号が、製造枚数の少ない年に当たるか
- 穴の位置がずれていないか、穴が無くなっていないか
- 使った跡が少なく、模様がくっきり残っているか
- お札に折り目が無いか、記番号がゾロ目などになっていないか
- 穴銭に、他と文字の形が違う物が混ざっていないか
見つけた後の保管で、状態を落とさない
レアかもしれない物を見つけたら、その日から扱い方を変えるのがおすすめです。おたからやは、湿気や酸化を防ぐために古銭入れや専用のアルバムで保管するよう公式に案内しています。
バイセルも、湿気と直射日光を避け、素手で触れないよう勧めています。財布に戻したり、ほかの小銭と一緒に缶に入れたりすると、すれて傷が増えてしまいます。
「珍しい」と「高く売れる」は同じではありません
『珍しい物を見つけたから、きっと高く売れる』と思いたくなりますよね。ただ、ここは少し分けて考えるのがおすすめです。
昭和64年の硬貨は珍しいと聞いたので、取っておいたんです。高く売れますか。
昭和64年は話題になりやすい年なので、そう聞くことも多いですよね。ただ1円・5円・10円は数千万枚から1億枚以上作られていて、額面に近いことも多いです。
- 作られた数が少ない、種類が少ない
- 見つけるのが難しい
- 造幣局の表などで事実として確かめられる
- 欲しい収集家が多い
- 状態が良く、本物と確かめられる
- 査定で初めて金額が分かる

例えば昭和64年の1円は、造幣局の表で116,100千枚(約1億1,610万枚)です。年としては特別でも、数としては決して少なくありません。
反対に、同じ昭和64年でも500円は16,042千枚で、ほかの額面よりぐっと少ないです。同じ年の中でも額面ごとに差があるんですね。
もう1つ大事なのが、本物と確かめられるかどうかです。日本貨幣商協同組合は、偽造された鑑定書が付いている事例が多く報告されていると注意を呼びかけています。
珍しさの話を聞いた時ほど、『本当に本物かな』とひと呼吸おいてみてください。店で言うなら「これは本物かどうかも含めて見てもらえますか」で十分です。
希少価値のある古銭についてよくある相談
Yahoo!知恵袋でも、レアな硬貨の年を知りたいという相談はとても多いです。よく見かける3つに答えてみますね。
500円玉で希少価値があるのは何年?
昭和の白銅の500円で、造幣局の表で製造枚数が少ないのは昭和62年の2,775千枚(277万5千枚)です。次が昭和64年の16,042千枚、昭和61年の49,960千枚と続きます。
ほかの年と比べると、昭和62年は桁が1つ以上違うことが分かります。まずはこの3つの年を探してみてください。くわしくは昭和の500円玉の価値で紹介しています。
平成以降のニッケル黄銅の500円では、令和元年の76,956千枚が少ない年です。今のバイカラー・クラッドの500円は令和3年からで、どの年も1億枚以上作られています。
昭和何年の10円玉がレア?ギザ10はどう?
ギザのある10円(ギザ10)は昭和26年銘から作られ、造幣局の表で少ないのは昭和33年の25,000千枚と昭和32年の50,000千枚です。昭和31年は表で0と表示されています。
ギザの無い10円では、令和5年の27,927千枚、昭和34年の62,400千枚、昭和61年の68,960千枚が少ない年です。
ちなみに10円にギザがあったのは、当時の最高額面だったからです。造幣局によると、昭和32年に100円銀貨が出て区別が難しくなったため、昭和34年からギザの無いデザインに変わりました。
ちなみに「昭和61年の前期・後期」という言い方を見かけることがありますが、造幣局の表に前期・後期の区別は無く、昭和61年銘として68,960千枚です。昭和51年の10円は1,369,740千枚なので、枚数の少ない年には当たりません。
昭和57年の500円玉は希少価値が高い?
昭和57年は、白銅の500円が初めて登場した年です(財務省の一覧で昭和57年~平成11年)。ただ、造幣局の表では昭和57年の500円は300,000千枚(3億枚)作られています。
最初の年という話題性はあっても、枚数で見ると多い年です。状態が良い物かどうかで、査定で確かめてみるとよいでしょう。
同じ白銅の500円なら、昭和62年は2,775千枚なので、昭和57年の100分の1にも届きません。最初の年かどうかより、枚数の少なさのほうが分かりやすい目印になります。
レアな硬貨を売る時の買取店の選び方
レアかもしれない物が見つかったら、次は売り方です。珍しい硬貨やお金の買取は、扱いに慣れた店で見てもらうのが安心です。
レアかもしれない硬貨を、近所の店で売ってしまって大丈夫でしょうか。価値が分からない店だと心配です。
古銭やエラーコインを扱っているか、先に電話で聞いておけば安心ですよ。気になるなら、2つの店で金額を聞き比べても構いません。
- 見つけた物をケースや小袋に入れ、素手で触らないようにする
- 年号・額面・気になった点(穴ずれなど)をメモする
- 古銭やエラーコインを扱っている店か、電話で確かめる
- 鑑定書やケースがあれば、外さずに一緒に出す
- 査定額を聞き、納得できたら売る
おたからやは公式に、古い古銭は下手に磨くと価値を下げることがあるので、そのままの状態で持ち込むよう案内しています。素手で触らず手袋を使うことも勧めています。
鑑定書は、日本貨幣商協同組合が発行する物が収集用貨幣の公式な鑑定書とされています。大黒屋は、この組合の鑑定書があればより高く評価すると公式に案内しています。
ただ、鑑定書は有料で、時間もかかります。組合の料金表では、時価10万円未満の物で11,000円(税込)、発行までは2週間~2ヶ月です。
今も使える現行の貨幣や、劣化が激しい物は鑑定書の対象外です。まずは査定で金額の見当をつけてから考えるのがよいでしょう。くわしくは古銭の鑑定はどこでするかで紹介しています。
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古銭・古いお札の価値を査定で確かめる
寛永通宝などの穴銭、明治〜昭和の硬貨、旧紙幣、エラーコインも、まとめたまま査定してもらえます。磨かずにそのまま持ち込めばよく、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する古銭の買取価格は種類と状態で変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
レアコインの買取では、店ごとに得意な物が違います。例えば大黒屋は穴銭や今も使える貨幣を買取の対象外としているので、持ち込む前に確かめておきましょう。
レアな硬貨を売る前の準備は古銭の買取で売る前の準備、売り先の違いは古銭をどこで売るかでまとめています。
エラーに見せようと削る、きれいに見せようと磨く、薬品で洗うのは避けましょう。手を加えた物は、収集品としての評価が下がりやすくなります。
よくある質問
価値のある古銭の一覧はありますか?
公的機関は古銭の値段を出していません。製造枚数が少ない年は造幣局の表で確かめられ、時代別の目安は古銭の価値一覧の記事にまとめています。金額は査定で確かめましょう。
珍しい古銭かどうか、自分で見分けられますか?
年号と製造枚数は自分で確かめられます。書体の違いやエラーの真偽は判断しにくいので、種類ごとに分けて査定に出すのがおすすめです。
レアな貨幣の買取は、どこでも同じ値段ですか?
店ごとに扱う範囲や評価が違います。参考価格を公開している会社もありますが、上限や目安の数字です。いくつかの店で聞いて比べても構いません。
昭和64年の硬貨はどれもレアですか?
造幣局の表では、1円が116,100千枚、10円が74,692千枚、500円が16,042千枚で、額面ごとに大きく違います。50円と100円は表で0と表示されています。年だけで決めず、額面ごとに確かめてみてください。
レアな硬貨を売る時、税金はかかりますか?
国税庁は、貴金属や骨とうなどで1個または1組の価額が30万円を超える物の譲渡を、非課税の範囲から外しています。古銭が当てはまるかは、高額になった時に税務署へ確認してください。
まとめ
- 希少価値のある古銭は、製造枚数・書体の違い・エラー・状態の良さの4つから生まれる
- 製造枚数は造幣局の表で確かめられ、平成・令和にも少ない年がある
- 書体の違いやエラーの真偽は自分で決めず、査定で見てもらう
- 珍しい物と高く売れる物は同じではなく、状態で大きく変わる
- 磨かず削らず、そのままの状態で古銭を扱う店に出す
古銭の価値の決まり方を全体から知りたい方は古銭の価値はどう決まるか、時代別の早見表は古銭の価値一覧をどうぞ。






