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引き出しの奥から、聖徳太子のお札や見慣れない硬貨が出てきた。そんな時、まず気になるのは「これ、まだ使えるの?」ですよね。
結論から言うと、昔のお金の換金方法は「今も使えるお金かどうか」で決まります。この記事を読めば、手元のお金を額面で交換すべきか、売って確かめるべきかが分かります。
実家の片付けで、昔のお札と古い小銭がまとめて出てきました。銀行に持っていけば換金してもらえるんでしょうか。
今も有効なお金なら、日本銀行の窓口で額面どおりに交換できます。ただ、銭や厘のように使えなくなったお金もあるので、先に仕分けしてみましょう。
昔のお金は「今も使える物」と「もう使えない物」に分かれます
『古いお金って、全部もう使えないんじゃないの?』と思う方も多いはずです。実は、そうでもないんです。
日本銀行によると、一度発行されたお札は、法令に基づく特別な措置がない限り使えなくなることはありません。
- 日本銀行がこれまで発行したお札は56種類で、そのうち25種類は今も有効です(日本銀行「教えて!にちぎん」)。
- 1円未満の銭・厘の硬貨やお札は、1953年(昭和28年)12月31日限りで使えなくなりました。
- 有効なお金は額面で交換でき、使えないお金は「古銭」として売って価値を確かめる流れになります。
使えなくなったお札は、過去3回の特別な措置で決まったものです。
| 年 | 措置(日本銀行の説明) | 手元のお金で言うと |
|---|---|---|
| 1927年(昭和2年) | 関東大震災後の焼失兌換券の整理 | 大正〜昭和初めの一部のお札 |
| 1946年(昭和21年) | 新円切替え | それまで使われていたお札の多く |
| 1953年(昭和28年) | 1円未満の小額通貨の整理 | 銭・厘の硬貨やお札 |
この3回で、56種類のうち31種類のお札が通用力を失っています。
もう1つ大事なのが、明治の政府紙幣と国立銀行紙幣です。貨幣博物館によると、どちらも1899年に通用停止となりました。

今も使える旧紙幣と古い硬貨はどれ?
ここが一番知りたいところですよね。財務省と日本銀行の一覧にあるものだけが、今も使えるお金です。
今も使えるお札(発行されていないが有効な銀行券)
| お札 | 肖像・図柄 | 発行開始(日本銀行) |
|---|---|---|
| 旧壱円券 | 大黒像 | 明治18(1885)年 |
| 改造壱円券 | 武内宿禰 | 明治22(1889)年 |
| A百円券 | 聖徳太子 | 昭和21(1946)年 |
| B百円券 | 板垣退助 | 昭和28(1953)年 |
| B五百円券・C五百円券 | 岩倉具視 | 昭和26(1951)年・昭和44(1969)年 |
| C千円券 | 伊藤博文 | 昭和38(1963)年 |
| C五千円券・C一万円券 | 聖徳太子 | 昭和32(1957)年・昭和33(1958)年 |
| D千円券・D五千円券・D一万円券 | 夏目漱石・新渡戸稲造・福沢諭吉 | 昭和59(1984)年 |
表は代表的な券だけを抜き出しています。い壱円券・A壱円券・A五円券・A拾円券・B五拾円券・B千円券も有効です。
明治のお札にも、今使える物があるのは意外ですよね。大黒像の旧壱円券と武内宿禰の改造壱円券は、財務省の「現在も使用できるもの」に入っています。
日本銀行の百円券のページには、「百圓」の文字の下に赤色の標識がなく、裏面の模様が赤い物は失効券だという注意があります。
「聖徳太子の百円札だから使える」と決めつけず、一覧と見比べてみてください。
今も使える古い硬貨
財務省の一覧では、今は作られていないけれど使える硬貨が9種類あります。
- 5円黄銅貨(国会議事堂・穴なし)と5円黄銅貨(楷書体)
- 10円青銅貨(平等院鳳凰堂・ギザあり)
- 50円ニッケル貨(穴なし)と50円ニッケル貨(穴あき)
- 100円銀貨(鳳凰)と100円銀貨(稲穂)
- 500円白銅貨と500円ニッケル黄銅貨
ギザ10や旧500円玉も、法律上は今のお金として使えます。
ただし、硬貨は1回の支払いで額面の20倍までが法貨として通用します(通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律 第7条)。大量の古い小銭を一度に使う時は覚えておきましょう。
使えなくなった銭・厘のお金は換金できる?
『50銭玉や1銭玉も、銀行に持っていけば何かと替えてもらえるのでは?』と期待する方もいます。
残念ながら、1円未満の硬貨やお札は1953年12月31日限りで通用力を失いました(日本銀行)。銀行で今のお金に交換することはできません。
祖父の缶に、穴の開いた古い硬貨と五十銭の銀貨が入っていました。これはもう価値がないんですか?
お金としては使えませんが、価値がないとは限りません。古銭として集める人がいるので、売って値段を確かめる道があります。
寛永通宝のような江戸時代の銭も、今のお金としては使えません。明治政府は江戸の銭を新しい単位に読み替えて使わせていましたが、1円未満のお金は1953年末で使えなくなっています。
50銭硬貨はお金としては交換できません。
ただ、たとえばバイセル公式の古銭の買取相場(2025年11月時点の参考価格・未使用で揃っている場合の上限表記)には「八咫烏50銭銀貨」が「〜100万円」と載っています。
同じ50銭でも種類と状態で大きく違うので、五十銭硬貨の価値と見分け方も参考にしてみてください。
銀行で交換する方法(日本銀行の窓口)
今も有効なお金なら、日本銀行の本店と支店で新しいお金と引き換えてもらえます。日本銀行は「流通に不便なお金」として、聖徳太子の一万円券などを例に挙げています。
- 手元のお札・硬貨が、財務省・日本銀行の「有効なお金」の一覧に入っているかを確かめる
- 近くの日本銀行の本店・支店に電話して予約する
- 平日(月〜金)の9時〜15時に窓口へ持っていく
- 額面どおりの今のお金と引き換えてもらう
予約がないと、その日のうちに引き換えられない場合があると案内されています。郵送での引換えは行っていないので、窓口へ出向く必要があります。
手数料はかかりません。日本銀行は手数料を取らずに引換えを行うと説明しています。
日本銀行は両替業務は行っていません。
今のお金をくずしたい時ではなく、「流通に不便なお金」や傷んだお金を引き換える窓口だと考えておきましょう。
いつも使っている銀行の窓口やATMで旧札を入金できるかは、銀行ごとに扱いが違います。行く前に、その銀行に問い合わせておくと安心です。
もっと詳しい手順は旧札を銀行で交換する方法でまとめています。
交換と売るのは、どちらが得?見分け方
『額面で替えてもらえるなら、それでいいかな』と思いますよね。ただ、日本銀行での交換は、あくまで額面どおりです。
一方で、古いお札や硬貨には、収集品として額面より高く評価される物があります。
- 銭・厘の硬貨、江戸時代の穴銭など、もう使えないお金
- 明治・大正のお札など、発行から長い年月がたった物
- 折り目のないピン札や、未使用で揃っている物
- ゾロ目など記番号が珍しいお札
- ギザ10・昭和の特年・エラーコインなど、レア硬貨と言われる物
逆に、使い込まれた旧札は額面とあまり変わらないこともあります。
たとえば買取大吉の公式サイト(2026年11月4日に公式サイトで確認した参考価格)では、聖徳太子の1,000円札が1,000円、ピン札だと1,500円と載っています。日本銀行券A号100円(聖徳太子)は1枚100円です。
| 手元のお金 | 額面で交換 | 売って確かめる |
|---|---|---|
| 銭・厘、穴銭 | できない | 古銭として査定を受ける |
| 使い込んだ旧札 | 日本銀行でできる | 額面前後のこともある |
| ピン札・珍しい番号の旧札 | 日本銀行でできる | 額面より高くなることがある |
| 古い明治・大正のお札 | 有効な券ならできる | 査定で確かめる価値がある |
交換と売るの、どっちにするか自分で決められなくて。
迷ったら、交換する前に一度査定を受けてみてください。額面より高ければ売り、額面くらいなら日本銀行で交換、という順番なら損をしにくいです。
店によって扱いが違う点も知っておきましょう。たとえば大黒屋は、日本銀行のページに載っている有効な銀行券・貨幣は買取の対象外と公式に案内しています。
査定を受ける時は、お札や硬貨を磨いたり洗ったりせず、そのまま持っていきます。おたからや・バイセルとも、磨くと評価が下がることがあると公式に注意しています。
お店では「使えるお札も混ざっていますが、まとめて見てもらえますか」と最初に伝えると話が早いです。
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古銭・古いお札の価値を査定で確かめる
寛永通宝などの穴銭、明治〜昭和の硬貨、旧紙幣、エラーコインも、まとめたまま査定してもらえます。磨かずにそのまま持ち込めばよく、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する古銭の買取価格は種類と状態で変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
売り先の選び方は古銭の買取で売る前の準備で、種類ごとの価値の目安は古銭の価値の決まり方で確かめられます。

昔のお金の換金で、よくある相談
知恵袋にも、古いお金の換金についての相談がたくさん寄せられています。よく見かけるものを要約して答えますね。
伊藤博文の千円札はATMや窓口で今の千円札にできる?
伊藤博文の千円札(C千円券)は、今も有効なお札です。日本銀行の本支店なら、今のお札と額面で引き換えられます。
ATMで入金できるかは機械と銀行によって違います。読み取れないこともあるので、窓口で「旧札ですが入金できますか」と聞くのが確実です。
500円札は今の硬貨と交換できる?
岩倉具視の500円札(B・C五百円券)も有効です。日本銀行の窓口で額面の500円に引き換えられます。
ただ、未使用のピン札なら、交換の前に査定で値段を見てもらう手もあります。詳しくは岩倉具視の500円札の価値で紹介しています。
ギザ10や旧500円玉は、お店のレジで使える?
どちらも今のお金として使えます。ただし、自動販売機やセルフレジは、機械によっては受け付けないことがあります。
使う時は、対面のレジで支払うほうがスムーズですよ。
よくある質問
昔のお金は銀行で換金できますか?
今も有効なお札・硬貨なら、日本銀行の本支店で額面どおりに引き換えられます。予約制で、手数料はかかりません。銭・厘のように使えなくなったお金は交換できません。
古い紙幣の換金方法は、交換と売るのどちらがいいですか?
使い込んだ旧札は額面前後のこともあるので、交換で十分な場合があります。ピン札や珍しい番号、明治・大正の古いお札は、交換する前に査定を受けてみてください。
古い硬貨の換金で、レア硬貨かどうかはどこで分かりますか?
ギザ10の年号や昭和の特年など、製造枚数の少ない年は収集家に注目されやすいです。年号と状態をメモして、買取店で査定を受けると確かめられます。
郵送で日本銀行に交換してもらえますか?
日本銀行は郵送による引換えを行っていません。本店か支店の窓口へ、予約をしたうえで持っていきます。
まとめ
- 昔のお金の換金方法は、今も有効なお金かどうかで分かれます。
- 聖徳太子・伊藤博文・板垣退助などの旧札や、ギザ10・旧500円玉は今も使えます。
- 有効なお金は日本銀行の本支店で、予約のうえ手数料なしで額面に交換できます。
- 銭・厘や穴銭は使えないので、古銭として売って価値を確かめます。
- ピン札や珍しい番号は、交換する前に一度査定を受けると損をしにくいです。






