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真ん中に四角い穴が開いた、古い銭がたくさん出てきた。ひとまず「穴銭 価値」と調べてみた、という方も多いですよね。
結論から言うと、穴銭の価値は種類によって大きく違います。たくさん残っている種類は手頃ですが、珍しい種類や状態のいい物は高く評価されることもあるんです。
この記事では、四角い穴の古銭の種類を一覧で見分け、文字を読み、売る前に何をすればいいかが分かります。
曽祖父の箱から、四角い穴の開いた銭がいろいろ出てきました。全部同じ物に見えるのですが、種類があるんですか?
はい、実はかなりあるんです。古代の銭から幕末の銭まで混ざっていることもあるので、まずは文字を読んで大まかに分けてみましょう。
四角い穴の古銭は「穴銭」。まず一覧で時代をつかむ
四角い穴の開いた古銭は、まとめて「穴銭」と呼ばれます。日本では古代から江戸時代の終わりまで、いろいろな穴銭が作られ、使われてきました。
なお、昭和の5円玉や50円玉のような丸い穴の硬貨は、穴銭とは別物です。穴の形が四角かどうかで、まず見分けてみてください。
| 時代 | 主な穴銭 | 発行年など(貨幣博物館) |
|---|---|---|
| 古代 | 和同開珎・万年通宝・乾元大宝など | 和同開珎708年、万年通宝760年、乾元大宝958年 |
| 中世 | 永楽通宝など中国から来た渡来銭 | 12世紀以降、渡来銭が広く使われた |
| 江戸時代 | 寛永通宝 | 1636年から幕末まで |
| 江戸時代 | 宝永通宝(十文銭) | 1708年 |
| 江戸時代 | 仙台通宝(鉄) | 1784年。領内のみで通用が許された |
| 江戸時代 | 天保通宝(百文銭) | 1835年 |
| 幕末 | 文久永宝(四文銭) | 1863年 |
古代の国の銅銭は、富本銭を含めて13種類が作られたとされています。958年の乾元大宝を最後に、国が銭を作らない時代が16世紀まで続きました。
- 寛永通宝は長くたくさん作られたので、家から出てくる穴銭にもよく混ざっています。
- 天保通宝は楕円形、ほかの多くは丸形で、形でも分けられます。
- 古い時代の銭ほど高い、とは限りません。種類と状態で評価が変わります。

穴銭の読み方を覚えると、種類が分かる
穴銭の種類は、表の4文字を読めばだいたい見当がつきます。ここが一番の近道です。
- 穴の上の字を読む
- 穴の下の字を読む
- 穴の右の字を読む
- 穴の左の字を読む
- 4文字を並べて、一覧の名前と照らし合わせる
例えば寛永通宝なら、上「寛」・下「永」・右「通」・左「寳」で「寛永通寳」です。「寳」は「宝」の昔の字なので、「通宝」と同じ意味になります。
『時計回りに読んでしまって、名前が出てこない』という方もいるはずです。上・下・右・左の順だけ覚えておけば、だいたいの穴銭は読めますよ。
裏に文字や模様がある穴銭もあります。天保通宝なら裏に「當百」、寛永通宝の四文銭なら裏に波の模様です。
裏の様子は種類を分ける手がかりになるので、写真を撮る時は裏も忘れずに。
穴銭の価値は種類でどれくらい違う?
『で、うちの穴銭はいくら?』と気になりますよね。古銭の相場は公的機関からは出ていないので、買取店の公式情報と査定で確かめることになります。
買取福ちゃんの公式ページでは、「同名の穴銭でも100円以下の価値のものから数10万円以上の価値があったりします」と説明しています。同じ名前でも、種類の細かな違いと状態で、これだけ差が出るんです。
| 穴銭 | 公式に出ている情報 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 寛永通宝 | 福ちゃんの公式コラム(2026年3月21日掲載)に、種類ごとの相場帯あり | 書体の違い、母銭かどうか |
| 天保通宝 | 同じコラムに、種類ごとの相場帯あり | 種類、母銭かどうか |
| 宝永通宝・仙台通宝・万年通宝 | 公式の参考価格として数字を出しているお店は確認できず | 査定で種類と状態を見てもらう |
| 絵銭 | 買取大吉が「中国古銭 八卦 十二支 干支 絵銭」を3,600円と掲載(参考価格・店舗買取) | どこの物か、どんな絵柄か |
買取大吉の金額は日付の無い参考価格で、2026年11月4日に公式サイトで確認したものです。どれも今の買取価格を約束する数字ではありません。
寛永通宝と天保通宝の相場帯は、寛永通宝の価値と天保通宝の価値でくわしく紹介しています。
レアな穴銭の条件
バイセルの公式FAQでは、文字の書体が珍しい物や、鋳造の元になった母銭(ぼせん)は高価格での買取が期待できると案内しています。反対に、発行枚数が多く広く流通した物は、控えめな査定額になる場合もあるそうです。
- 鋳造のお手本になった母銭
- 文字の書体が珍しい物
- 数が少ないとされる種類
- 錆や欠けが少なく、文字がくっきり残る物
寛永通宝の珍しい物の見方は寛永通宝のレアな物と本物の見分け方で紹介しています。
地方の銭や、名前の分からない銭
仙台通宝のように、特定の地域だけで使うことが許された銭もありました(貨幣博物館)。「土佐通宝」「嘉永通宝」のように、地名や年号の入った名前で調べる方もいます。
こうした銭は、作られた事情を自分で決めつけず、査定でどんな物か聞いてみるのが確実です。銅銭でも鉄の銭でも、種類と状態しだいで評価が変わります。
絵銭や五帝銭も、穴銭と一緒に出てくる
穴銭の箱の中に、絵柄の入った銭が混ざっていることがあります。一般に「絵銭」と呼ばれる物です。
日本貨幣商協同組合の「日本貨幣カタログ」でも、渡来銭などと並んで「日本の絵銭」が掲載されています。絵銭も、査定の対象になることがあるんです。
「五帝銭」と書かれた袋も入っていました。五帝銭とは何ですか?
五帝銭について、公的な説明は見当たりませんでした。袋の名前はそのまま残して、「五帝銭として保管されていた物」と伝えて見てもらいましょう。
袋やメモに書かれた名前は、査定の手がかりになることがあります。中身だけ取り出してしまわず、袋ごと持っていくのがおすすめです。
穴銭の買取で、先に確かめること
穴銭を売る時は、まずお店が穴銭を扱っているかを確かめておきましょう。穴銭の扱いは、お店によって違うんです。
| お店 | 穴銭の扱い(公式) |
|---|---|
| おたからや | 穴あき銭や寛永通宝も、種類や状態によって評価が変わると案内 |
| バイセル | 穴銭の専用ページがあり、査定の対象 |
| 買取福ちゃん | 公式コラムに寛永通宝・天保通宝の相場帯を掲載 |
| 買取大吉 | 穴銭も査定の対象 |
| 大黒屋 | 穴銭は買取対象外 |
大黒屋が穴銭を扱っていないのは、お店の方針です。電話では「穴の開いた古い銭がまとめてあるのですが、見てもらえますか」と聞けば十分ですよ。
文字を読みやすくしようと、錆を落としたり磨いたりしてしまうことです。
バイセルの公式FAQでは、薬液や磨き粉で洗うと傷がつき価値が大きく下がるとして、紐に通すなどの整理もせず、そのまま出すよう案内しています。
PR|古銭・古紙幣の買取
古銭・古いお札の価値を査定で確かめる
寛永通宝などの穴銭、明治〜昭和の硬貨、旧紙幣、エラーコインも、まとめたまま査定してもらえます。磨かずにそのまま持ち込めばよく、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する古銭の買取価格は種類と状態で変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
買取店の選び方は古銭の買取で売る前の準備で、古銭全体の価値の決まり方は古銭の価値はどう決まる?で紹介しています。
穴銭入門には、カタログも役立ちます
穴銭に興味がわいてきた方は、日本貨幣商協同組合が出している「日本貨幣カタログ」を見てみるのも1つです。2027年版は2026年11月6日発売、定価2,420円(税込)と公式に案内されています。
和同開珎から最新の記念コインまで、日本の主な貨幣が載っていて、渡来銭や日本の絵銭も掲載されています。ただ、カタログの価格が買取価格だとは書かれていないので、売る時の金額とは分けて考えましょう。

穴銭について、よくある相談
知恵袋には、穴の開いた古いお金についての相談がよく寄せられています。代表的なものを要約して答えますね。
昭和40年の大きな穴あき50円玉は、50円の価値しかない?
これは穴銭ではなく、昭和の50円玉です。菊の50円ニッケル貨(昭和34年発行)は、財務省によると今も使えるお金です。
額面の50円で使えるうえ、年によっては収集家に注目されることもあります。くわしくは昭和の50円玉の価値を見てみてください。
家から数枚出てきた穴銭のうち、1枚だけ何か分からない
まずは上・下・右・左の順で文字を読んでみましょう。それでも分からない時は、中国の銭や絵銭の可能性もあります。
無理に調べ切ろうとせず、ほかの穴銭と一緒に査定に出して「この1枚が何か分からない」と伝えてみてください。中国の渡来銭については永楽通宝の価値で紹介しています。
なぜ寛永通宝などの穴銭は、一山いくらで売られているの?
寛永通宝は長い間たくさん作られたので、今も多く残っています。数が多い種類は1枚ずつの評価が控えめになりやすく、まとめて扱われることが多いんです。
『じゃあ、うちのも全部まとめて安く扱われるだけ?』と思うかもしれません。ただ、その一山の中に珍しい種類が混ざっていることもあります。売る側としては、まとめて出しつつ、明細で珍しい物がなかったかを聞いておくと安心です。
寛永通宝・文久永宝・天保通宝と一緒に、別の穴銭が出てきた
いろいろな時代の穴銭がまとめて残っているのは、よくあることです。和同開珎のような古代の銭が混ざっていることもあるので、文字を読んで分けておきましょう。
古代の銭については和同開珎の価値で、幕末の四文銭は文久永宝の価値で紹介しています。
よくある質問
穴銭の買取価格はいくらくらいですか?
公的な相場はありません。買取福ちゃんの公式ページでは、同じ名前の穴銭でも100円以下から数10万円以上まで差があると説明しています。実際の値段は査定で確かめてください。
一文銭の古銭にも価値はありますか?
一文銭は数が多い種類が中心ですが、書体が珍しい物や母銭なら高く評価されることがあります。まとめて査定に出し、明細で確かめましょう。
宝永通宝の価値はどれくらいですか?
宝永通宝は1708年の十文銭です。公式の参考価格を数字で出しているお店は確認できなかったので、査定で種類と状態を見てもらいましょう。
穴銭は今のお金として使えますか?
今のお金としては使えません。1円未満のお金は1953年12月31日限りで通用力を失っています(日本銀行)。
まとめ
- 四角い穴の古銭が穴銭で、古代の銅銭から幕末の四文銭まで種類があります。
- 文字は上・下・右・左の順に読むと、種類の見当がつきます。
- 価値は種類と状態しだいで、同じ名前でも大きな差が出ます。
- 絵銭や袋に書かれた名前も、そのまま残して査定に出しましょう。
- 穴銭を扱わないお店もあるので、持っていく前に確かめておくと安心です。






