当サイトの記事は、造幣局・日本銀行・貨幣博物館・財務省・国税庁など公的機関の情報、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。買取店の参考価格は記事執筆時点の公式表記で、日々変わります。
遺品の小箱から、長方形の小さな銀色のお金が何枚も出てきた。文字を読むと「一分銀」とあって、『これって価値があるのかな』と気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、一分銀の価値は「どの種類か」と「状態」で決まり、金額は査定で確かめるしかありません。この記事を読めば、一分銀や二朱銀がどんなお金なのかと、売る前に手元でできることが分かります。
祖父の遺品を整理していたら、四角くて小さい銀色のお金が出てきました。「一分銀」と書いてあるようなんですが、本物かどうかも分からなくて。
四角い銀のお金は、江戸時代の一分銀や二朱銀の仲間かもしれませんね。本物かどうかも含めて見てもらえるので、まずは磨かずにそのまま保管しておきましょう。
一分銀・二朱銀は「金の単位」がついた銀貨です
江戸時代は、金・銀・銭の3種類のお金が使われていました。貨幣博物館の説明では、金貨は「1両=4分=16朱」、銀貨は「匁(もんめ)」、銭は「文」が単位です。
実は、一分銀や二朱銀は銀でできているのに、名前は「分」「朱」という金の単位なんです。ここを押さえておくと、手元の物が何なのかがぐっと分かりやすくなります。
| 名前 | 名前に入っている単位 | 名前どおりに読むと |
|---|---|---|
| 一分銀 | 分(金の単位) | 4枚で1両分 |
| 二朱銀・南鐐二朱銀 | 朱(金の単位) | 8枚で1両分 |
| 一朱銀 | 朱(金の単位) | 16枚で1両分 |
| 五匁銀 | 匁(銀の単位) | 銀5匁分 |
| 丁銀・豆板銀 | 決まった額面なし | 重さを量って使う銀 |

- 一分銀・二朱銀・一朱銀は、金の単位の名前がついた銀貨です。
- 五匁銀は、銀の単位「匁」が名前に入った銀貨です。
- 形の決まっていない丁銀・豆板銀は、重さで使う別の種類です。
ちなみに、銀の単位の「1匁=10分」にも「分」が出てきます。ただ、一分銀の「分」は金の単位のほうなので、混同しないように気をつけてみてください。
南鐐・銀座常是…刻まれた文字で種類を見分けます
一分銀や二朱銀は、表と裏に文字が刻まれています。種類を見分ける手がかりは、この文字と形です。
二朱銀には「南鐐」の文字が入った物があり、南鐐二朱銀と呼ばれます。「南鐐 コイン」と検索して調べる方もいますが、古い時期の物を「古南鐐」と呼び分けることもあります。
一分銀や一朱銀では、「銀座常是」の文字に注目して調べる方も多いですよね。とはいえ、文字の細かな違いで時期や種類を言い当てるのは、カタログと見比べる専門的な作業です。
- 表と裏に刻まれた文字(「南鐐」「銀座常是」など)を読む
- 長方形か、少し大きめか、形と大きさの違いで分ける
- 文字がくっきりしているか、すり減っているかを見る
- 黒ずみや変色があっても、そのままにしておく
- 表と裏を明るい場所で写真に撮る
「明治 一朱銀」と検索されることもあります。明治政府は1871年(明治4年)の新貨条例で「円」を導入しましたが、そのころは江戸時代のお金と新しいお金が入り交じっていた時期です。
手元の一朱銀がいつの物かは、文字の特徴を見てもらうのが早道ですよ。
一分銀の価値はどう決まる?銀の重さだけでは決まりません
『銀でできているなら、銀の重さで値段が決まるのでは』と考える方もいるはずです。ただ、古銭として見る時は、銀の量よりも「どの種類か」「状態はどうか」が大事になります。
この記事を書いた2026年11月4日の時点で、各社の公式サイトで確認した古銭の相場表には、一分銀の金額は載っていませんでした。公的機関も古銭の相場は出していないので、数字は査定で確かめることになります。
| 見られるところ | なぜ大事か |
|---|---|
| 種類(一分銀・二朱銀・一朱銀など) | 種類によって残っている数や注目度が違う |
| 文字や形の特徴 | 同じ名前の中でも、時期の違いを見分ける手がかりになる |
| 状態(すり減り・傷・磨いた跡) | 磨き傷や洗った跡は、収集品としての評価に響く |
| 鑑定書の有無 | 大黒屋は日本貨幣商協同組合の鑑定書があれば高く評価すると案内 |
古金銀と書いてあるお店もあれば、書いていないお店もあって、どこに持っていけばいいのか迷います。
大黒屋は公式ページで、古金銀の例として一分銀・一朱銀を挙げています。ほかのお店でも、持っていく前に「一分銀を見てもらえますか」と電話で聞いておくと安心ですよ。
五匁銀の価値が気になる方も、考え方は同じです。種類が分かっても、状態で評価が変わるので、自分で値段を決めつけずに見てもらいましょう。
偽物が心配な時に、自分でしないこと
一分銀には、本物かどうか分からない物が混ざっていることもあります。『偽物だったらどうしよう』と不安になりますよね。
ここが大事なところです。不安だからといって、自分で削ったり、薬品をつけたり、磨いたりするのはやめておきましょう。
おたからやは公式FAQで、古銭は無理に掃除したり磨いたりせず、そのままの状態で持ち込むよう案内しています。
バイセルも、洗浄や研磨はしないよう公式ページで呼びかけています。
本物かどうかを確かめたい時は、日本貨幣商協同組合の鑑定書という方法があります。組合の加盟店を通して申し込み、真正品と評価されると鑑定書が発行されます。
| 鑑定品の価格(時価) | 鑑定料(税込) |
|---|---|
| 10万円未満 | 11,000円 |
| 10万円以上50万円未満 | 16,500円 |
| にせ物・鑑定不能品 | 申し込み手数料8,800円 |
出典は日本貨幣商協同組合「鑑定書の発行」です。発行には2週間から2か月かかり、その間は預ける形になります。
同じ組合は、名称を無断で使った書面や偽の鑑定書が確認されているとも注意を呼びかけています。鑑定書が付いている物は、組合のサイトで鑑定書の番号を照会できますよ。
偽物の見分け方の考え方は古銭の偽物の見分け方で、鑑定と査定の違いは古銭の鑑定はどこでする?で詳しく紹介しています。
一分銀を売る時の手順
売ると決めたら、準備はそれほど多くありません。少しの手間で、お店とのやりとりがずっとスムーズになります。
- 一分銀・二朱銀・一朱銀など、刻まれた文字ごとに分ける
- 磨かず、乾いた柔らかい紙や袋に1枚ずつ包む
- 古金銀を扱っているか、お店に電話で確かめる
- 本人確認書類を用意して、店頭か出張で査定を受ける
- 提示額と、その理由を聞いてから決める

お店では「祖父の遺品で、一分銀らしい物が何枚かあります」と伝えるだけで大丈夫です。本物かどうか分からなくても、おたからやは公式FAQで、そのまま持ち込めると案内しています。
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古銭・古いお札の価値を査定で確かめる
寛永通宝などの穴銭、明治〜昭和の硬貨、旧紙幣、エラーコインも、まとめたまま査定してもらえます。磨かずにそのまま持ち込めばよく、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する古銭の買取価格は種類と状態で変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
古銭全体の売り方は古銭の買取|売る前の準備で、ほかの種類も混ざっている時は種類別の古銭の価値の目安も見てみてください。
一分銀について、よくある相談
知恵袋に寄せられている一分銀の相談を、要約して答えますね。
遺品整理で一分銀が出てきた。本物なら価値はある?
まずは磨かずに、そのまま保管しておくのが一番です。本物かどうかと価値は、古金銀を扱うお店の査定で確かめられます。
何枚もある時は、刻まれた文字ごとに分けておくと、種類を見てもらいやすくなります。高そうな1枚だけを持っていくより、全部をまとめて見てもらうのがおすすめです。
一分銀の偽物は出回っている?どこで売られているの?
本物かどうか分からない物が出回っていないとは言い切れません。ただ、どこで誰が売っているかを探すより、手元の物を確かめるほうが先です。
気になる時は、鑑定書の発行を相談するか、査定の時に「本物かどうかも見てもらえますか」と聞いてみてください。
よくある質問
一分銀の価値はいくらですか?
公的機関は古銭の相場を出しておらず、2026年11月4日に確認した各社公式の相場表にも一分銀の金額はありませんでした。種類と状態で変わるので、査定で確かめるのが確実です。
二朱銀を買取に出す時、気をつけることは?
磨かず、そのままの状態で持ち込むことです。古金銀を扱っているかどうかを、お店に事前に確かめておくと安心です。
五匁銀と一分銀は何が違いますか?
一分銀は金の単位「分」が名前に入った銀貨で、五匁銀は銀の単位「匁」が名前に入った銀貨です。どちらも状態で評価が変わるので、まとめて見てもらいましょう。
一分銀に黒ずみがありますが、磨いたほうがいいですか?
磨かないでください。磨き傷や洗った跡は、収集品としての評価に影響する場合があると各社が案内しています。
まとめ
- 一分銀・二朱銀・一朱銀は、金の単位の名前がついた江戸時代の銀貨です。
- 南鐐・銀座常是などの刻まれた文字が、種類を見分ける手がかりになります。
- 一分銀の価値は種類と状態で変わり、公式の相場表には金額がありませんでした。
- 偽物が心配でも、削る・薬品・磨くはしないで、鑑定書や査定で確かめましょう。
- 文字ごとに分けて、古金銀を扱うお店でまとめて査定を受けるのが近道です。






