古銭の販売店で買う値段と売る値段はなぜ違う?値札の見方と買い方

古銭の販売価格と買取価格の違いを紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、造幣局・日本銀行・貨幣博物館・財務省・国税庁など公的機関の情報、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。買取店の参考価格は記事執筆時点の公式表記で、日々変わります。

古銭を見つけた人

古銭の販売サイトを見たら、家にあるのと同じ寛永通宝に高い値段がついていました。これなら、うちのも同じくらいで売れますよね?

案内役

そう思いますよね。ただ、販売店の値札は「店が売る値段」で、買い取ってもらう時の金額とは別物なんです。違いを順番に見ていきましょう。

古銭の販売店やネットの販売価格を見て、手元の古銭の値段を想像した方も多いはずです。

結論から言うと、古銭を販売する時の値段と、買い取る時の値段には差があるのが普通です。この記事では、その差が生まれる理由と、販売店の値札の見方、古銭を買う側の購入方法も紹介します。

目次

古銭の販売店の値段で、手元の古銭は売れる?

『同じ名前の古銭なんだから、同じくらいで売れるはず』と考えるのは自然なことです。

でも、販売店の値札をそのまま「売れる金額」と考えるのはおすすめしません。値札は、その店がその1枚につけた売値だからです。

値札は「売値」、査定額は「買値」

販売店の値札は、店が次の買い手に売る時の値段です。手元の古銭がいくらになるかは、買取の査定で確かめるのが確実です。

販売店の値札から分かること
  • その種類が、収集品として売り買いされていること
  • 状態の良い物にどんな値段がついているかの雰囲気
  • 店がどんな説明を付けて売っているか
値札だけでは分からないこと
  • 手元の1枚が、同じ種類・同じ状態かどうか
  • 買い取ってもらう時に提示される金額
  • その値段で実際に売れたかどうか

例えば、同じ寛永通宝でも、書体の違いや保存状態で見られ方は大きく変わります。買取福ちゃんは、同じ名前の穴銭でも100円以下の物から数10万円以上の物まであると説明しています。

販売価格と買取価格に差が出るのはなぜ?

『差があるのは分かったけれど、なぜそんなに違うの?』という疑問も出てきますよね。

古銭の販売店や買取店は、買い取った古銭を次の買い手に売ることで成り立っています。そのため、買う時の値段と売る時の値段は同じにはなりにくいんです。

見るところ販売店の値札(販売価格)買取で提示される金額
誰が決めるか店が、買い手に向けて決める店が、査定をして決める
何の値段か店がその1枚を売りたい値段店がその古銭を引き取る値段
決まるまで店頭や販売サイトに並ぶまでの確認や手間実物の状態を見てから決まる
変わるきっかけ売れ行きや在庫相場や在庫、お品物の状態

各社の公式の説明にも、この考え方が出てきます。おたからやは、参考買取価格を「国内外の相場、市場流通価格および当社取引実績をもとに算出した目安価格」と注記しています。

バイセルも、査定時の在庫状況や市場の状況で買取価格が変わる場合があると注記しています。買い取った後に売る先があることが前提なので、在庫や売れ行きが金額に影響するわけです。

おたからやは、幅広い販売ルートを持っているため、古くても破損していても査定できると公式ページで説明しています。買取店にとって「売る先」がどれだけあるかは、査定と切り離せない話なんです。

古銭の販売価格と買取価格に差が出る理由を並べた図解

日本貨幣カタログの値段はどう見る?

古銭の値段を調べると、「日本貨幣カタログ」という本の名前をよく目にしますよね。

日本貨幣カタログは、日本貨幣商協同組合が発行しているカタログです。2027年版は定価2,420円(本体2,200円+税10%)、発売日は2026年11月6日と公式に案内されています。

公式ページによると、各貨幣の発行年ごとに、発行枚数・品位・量目・保存状態別の価格が載っています。和同開珎から最新の記念コインまで、日本の主要な貨幣・紙幣を紹介したカタログです。

カタログの値段を、そのまま買取価格と思わない

カタログに載っている価格が、販売の目安なのか買取の目安なのかは、公式ページでは確認できませんでした。保存状態別に値段が分かれているので、手元の1枚がどの状態に当たるかでも大きく変わります。

カタログは「どの種類が、どんな状態だと評価されやすいか」をつかむ本として使うのがおすすめです。実際の金額は、査定で聞いて確かめましょう。

各社が公式に出している参考価格の見方は、古銭の買取価格一覧の見方で紹介しています。

古銭を購入したい時はどこで買う?

ここからは、古銭を買う側の話です。収集を始めたい方や、贈り物を探している方もいるでしょう。

古銭の購入方法は、大きく分けて次の4つです。

購入方法特徴買う前に確かめたいこと
古銭の販売店・組合の加盟店店頭で実物を見て買える鑑定書の有無と、その説明
コインショー・骨董市多くの店の古銭を一度に見られるその場で状態をよく見る
販売サイト・通信販売家にいながら選べる返品の条件と、写真の枚数
ネットオークション・フリマ個人どうしで売り買いする出品者の説明と、状態の写真

日本貨幣商協同組合は、全国に組合員がいて古銭の売買を行っていると案内しています。組合のサイトには、加盟店名簿や「買取・販売業者のご案内」のページもあります。

組合のお知らせでは、「第24回 東京コインショー」が11月6日から8日に、東京・大手町サンケイプラザ3階で開かれると案内されています。骨董市で古銭が並ぶこともありますが、店ごとに説明の詳しさは違うので、気になる点はその場で聞いておきましょう。

古銭を見つけた人

ネットの通信販売で買う時、何に気をつければいいですか?

案内役

実物を手に取れない分、写真と説明文、鑑定書の有無をよく見ておきたいですね。返品できるかどうかも先に確かめておくと安心です。

鑑定書つきの古銭を買う時の確かめ方

日本貨幣商協同組合は、組合の鑑定書を「収集用貨幣に関する我が国で唯一の公式な鑑定書」と説明しています。

一方で、組合は偽造された鑑定書が付属する事例が多く報告されているとして、鑑定書ナンバーの照会ページを設けています。ただし照会は番号の確認で、品物の真贋を決めるものではないと注記しています。

鑑定書つきの古銭を買う前のチェック
  • 鑑定書の番号を、組合の照会ページで確かめた
  • 鑑定書と品物の写真・説明が合っているか見た
  • 投資になる、値上がりするといった勧誘ではないか
  • 返品の条件を確かめた

組合は2025年10月1日に、組合の名前を無断で使った書面や偽の鑑定書で投資を勧誘する事案が報告されていると注意を呼びかけています。組合はこうした投資勧誘に一切関与していないとしています。

鑑定書そのものの話は、古銭の鑑定はどこでするかでくわしく紹介しています。

古銭の販売・購入でよくある相談

Yahoo!知恵袋にも、古銭の販売価格や購入に関する相談が寄せられています。3つ取り上げて答えてみますね。

明治の1円銀貨、販売価格が店によってバラバラなのはなぜ?

販売価格は、その店がその1枚につけた売値です。同じ名前の銀貨でも、年号や状態、鑑定書の有無で見られ方が違うので、値段に幅が出ます。

参考までに、バイセルの公式の買取相場(2025年11月時点の参考価格・未使用で揃っている場合の上限表記)では、旧一圓銀貨 明治3年が「〜1.8万円」とされています。上限の目安なので、手元の物の金額は査定で確かめましょう。

ピカピカに磨かれた貿易銀を買ってしまった

磨かれた古銭は、収集品としての評価が下がることがあります。おたからやは、磨き傷や洗浄跡がつくと収集品としての評価に影響する場合があると案内しています。

これから磨き直したり、薬品できれいにしようとしたりするのはやめておきましょう。今の状態のまま、保管しておくのがおすすめです。

販売されている古銭の鑑定書が古い形式の物だった

古い形式かどうかで効力が変わるかを説明した公式情報は、この記事の調査では見つかりませんでした。気になる時は、鑑定書の番号を組合の照会ページで確かめてみてください。

組合の鑑定書の発行や相談は、全国の組合加盟店で受け付けています。

手元の古銭がいくらか知りたい時は査定で

販売店の値段を見て、『うちの古銭はいくらになるんだろう』と気になった方もいるでしょう。

実は、古銭の相場を公的機関は出していません。販売価格もカタログの価格も目安なので、手元の1枚の金額は査定で確かめるのがいちばん早いんです。

販売価格を見た後、査定に出すまで
  1. 手元の古銭を磨かず、そのままの状態で袋に分ける
  2. 販売店で見た種類の名前をメモしておく
  3. 査定料が無料の店で、金額と理由を聞く
  4. 納得できなければ、別の店でも聞いてみる

おたからやは、店舗数2,120店舗以上(2026年11月時点・公式)で、店頭・出張・LINEなど5つの査定方法を案内しています。古銭・古紙幣の参考価格は「時期や相場により変動」するとして、問い合わせ制(ASK)にしています。

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古銭・古いお札の価値を査定で確かめる

寛永通宝などの穴銭、明治〜昭和の硬貨、旧紙幣、エラーコインも、まとめたまま査定してもらえます。磨かずにそのまま持ち込めばよく、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

古銭の買取価格は種類と状態で変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。

自分で値段をつけて売りたい方は、古銭はメルカリ・ヤフオクで売るべきかも読んでみてください。種類ごとの価値の見方は、古銭の価値の決まり方で一覧にしています。

古銭の販売価格を見た後に査定で確かめる流れをまとめた図解

よくある質問

古銭の販売店の値段で、手元の古銭は売れますか?

販売店の値札は店が売る値段なので、そのまま売れる金額とは考えないほうが安心です。手元の古銭の金額は、買取の査定で確かめましょう。

日本貨幣カタログの価格は買取価格ですか?

販売の目安か買取の目安かは、公式ページでは確認できませんでした。保存状態別の価格なので、どの種類が評価されやすいかをつかむ目安として使いましょう。

古銭はどこで購入できますか?

古銭の販売店や組合の加盟店、コインショーや骨董市、販売サイトや通信販売、ネットオークションなどがあります。鑑定書の有無と返品の条件を確かめてから買いましょう。

オークションで古銭を販売したら、税金はかかりますか?

1個または1組で30万円を超えるような高額な古銭を売った時は、税金がかかる場合があります。個別の判断は税務署や税理士に確認してください。

まとめ

この記事の要点
  • 古銭の販売価格と買取価格には差があるのが普通
  • 販売店の値札は店の売値で、手元の古銭が売れる金額ではない
  • 日本貨幣カタログの価格は、評価されやすさをつかむ目安として使う
  • 古銭を購入する時は、鑑定書の番号照会と返品の条件を確かめる
  • 手元の古銭の金額は、磨かずそのままの状態で査定に出して確かめる
古銭の価値.jp

古銭の価値.jp 編集部

寛永通宝・天保通宝などの穴銭、明治〜昭和の硬貨、ギザ10や昭和の特年、エラーコイン、聖徳太子・伊藤博文などの旧紙幣について、価値の調べ方・見分け方・売り方を、公的機関の情報と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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