古い紙幣の価値|明治・大正・戦前の大黒札・武内宿禰・二宮尊徳の1円札

明治から戦前の古い紙幣の価値を調べる記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、造幣局・日本銀行・貨幣博物館・財務省・国税庁など公的機関の情報、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。買取店の参考価格は記事執筆時点の公式表記で、日々変わります。

古銭を見つけた人

曽祖父の古い手帳の間から、見たことのない1円札が出てきました。人物の肖像の物と、像のような絵の物があります。

案内役

明治から戦前の1円札かもしれませんね。手帳から無理にはがさず、挟まっていたままの状態で一度見てみましょう。

明治や大正の古い紙幣が出てくると、『100年以上前のお札なら、きっと価値があるはず』と思いますよね。

結論から言うと、古い紙幣の価値は「今も有効な券か」と「どの種類か」でまず分かれます。実は、明治の1円札の中には今も1円として使える券があるんです。

この記事では、明治から戦前の1円札・5円札・10円札の見分け方と、売る前に知っておきたいことを紹介します。

目次

明治・大正の古い紙幣にも、今も使える券があります

『明治のお札なんて、とっくに使えないでしょう』と思っている方も多いはずです。ところが、財務省は明治の1円札の一部を「現在も使用できるもの」に入れています。

1円札・5円札・10円札で今も有効な券

大黒像の旧壱円券、武内宿禰の改造壱円券とい壱円券、二宮尊徳のA壱円券、彩紋のA五円券、国会議事堂のA拾円券は、今も額面で使える有効な銀行券です。

券図柄・肖像発行開始(日本銀行)発行停止(日本銀行)
旧壱円券大黒像明治18(1885)年9月8日昭和33(1958)年10月1日
改造壱円券武内宿禰明治22(1889)年5月1日(漢字の記番号)昭和33(1958)年10月1日
い壱円券武内宿禰昭和18(1943)年12月15日昭和33(1958)年10月1日
A壱円券二宮尊徳昭和21(1946)年3月19日昭和33(1958)年10月1日
A五円券彩紋昭和21(1946)年3月5日昭和30(1955)年4月1日
A拾円券国会議事堂昭和21(1946)年2月25日昭和30(1955)年4月1日

改造壱円券には、英数字の記番号の券もあり、こちらは大正5(1916)年8月15日に発行が始まりました。二宮尊徳の1円札や議事堂の10円札は、戦後すぐに出された券です。

明治から戦後すぐの古い紙幣を有効な券と使えない券に分ける図解

ただし、有効だからといって価値が1円だけというわけではありません。古い券ほど残っている数が少なく、収集品として見てもらえることがあります。

大黒札・武内宿禰・二宮尊徳の1円札の見分け方

昔の一円札は、肖像を見ればどの券かおおよそ見当がつきます。まずは絵柄だけ確かめてみましょう。

古銭を見つけた人

1円札が3枚あって、全部絵が違います。どこを見れば区別できますか?

案内役

券に描かれた人物や像を、この記事の表の名前と照らし合わせるのが早いですよ。発行の時期もおおよそ分かります。

1円札を見分ける時のチェック
  • 大黒像が描かれていれば、明治18年発行開始の旧壱円券(大黒札)
  • 武内宿禰の肖像なら、改造壱円券かい壱円券
  • 二宮尊徳の肖像なら、戦後のA壱円券
  • 記番号が漢字か英数字かも見ておく

大黒札は、日本銀行が最初に出した銀行券の仲間です。日本銀行は1882年に開業し、最初の日本銀行券「大黒札」を1885年に発行したと貨幣博物館が紹介しています。

「日本銀行兌換銀券 1円」のように、券面の言葉で調べる方もいます。呼び方が多くて迷いますが、まずは肖像で分けるほうが早いです。

「武内大臣」と呼ばれる1円札

武内宿禰の1円札は、「武内大臣の一円札」と呼ばれることもあります。同じ武内宿禰でも、明治の改造壱円券と昭和18年のい壱円券があります。

例えば、記番号が漢字の改造壱円券なら明治22年からの券です。どちらも今は1円として有効ですが、古い券ほど収集の対象として見られやすいと覚えておきましょう。

昔の五円札・十円札はどう見る?

1円札と一緒に、5円札や10円札が出てくることもよくあります。こちらは、今も使える券と使えない券が混ざりやすいので注意が必要です。

古銭を見つけた人

国会議事堂が描かれた10円札も出てきました。これは古銭として売れるものですか?

案内役

議事堂の10円札はA拾円券で、今も10円として有効な券です。状態によっては収集品として見てもらえますよ。

旧五円札で今も有効なのは、彩紋のA五円券です。一方で、買取店の相場表に載っている「分銅5円」や「中央武内5円」のような明治・大正の5円札は、今の有効な券の一覧には入っていません。

旧10円札では、議事堂の10円札(A拾円券)が有効です。おたからやの公式の参考価格表にも「古紙幣 議事堂10円札 計2枚」の品目があり、価格は問い合わせ制(ASK)になっています。

「大日本帝国政府」と書かれた10円紙幣

「大日本帝国政府」の文字が入った10円紙幣を見つけたという方もいます。発行元として日本銀行ではなく政府の名前が書かれた紙幣で、財務省・日本銀行の有効な券の一覧には入っていません。どの種類かは、そのまま査定で確かめてもらいましょう。戦時中のお札は軍票の価値も参考になります。

使えなくなった明治・戦前の紙幣もあります

古い紙幣の中には、もう今のお金としては使えない物もあります。こちらは額面で替えられないので、価値は収集品としての評価だけです。

今のお金としては使えない主な紙幣
  • 明治の政府紙幣・国立銀行紙幣(1899年に通用停止)
  • 1946年の新円切替えで通用停止になった、それまでの銀行券
  • 1円未満のお札(1953年12月31日限りで通用停止)

明治通宝札のような明治初めの政府紙幣は、1899年に通用停止になったと貨幣博物館が説明しています。新国立銀行券のような国立銀行紙幣も同じです。

ただし、失効した券を一枚ずつ並べた公式の一覧は確認できていません。手元の券が有効かどうかは、上の表にある券かどうかで判断し、迷う物は査定で聞いてみてください。

一円札・五円札の買取価格の目安は?

一円札の買取価格を知りたい方は多いですよね。公的機関は古い紙幣の相場を出していないので、ここでは各社が公開している参考価格を目安として紹介します。

出典(時点)品目(公式の表記)公式の参考価格
買取大吉(2026年11月4日に公式サイトで確認)古い紙幣 大黒一円紙幣8,000円
買取大吉(同上)甲号兌換銀行券5円 中央武内5円 武内宿禰5,000円
買取大吉(同上)改造兌換銀行券5円 分銅5円 菅原道真1,000円
バイセル(2025年11月時点の参考価格)旧兌換銀行券1円(大黒1円)〜1.275万円
バイセル(同上)明治通宝1円〜1.5万円
買取福ちゃん(相場表・日付表記なし)旧兌換銀行券1円(大黒1円)〜216,000円(完品の場合)

『8,000円と21万円、どっちが本当なの?』と思ってしまいますよね。同じ大黒1円でも、会社によって数字がここまで違います。バイセルは未使用で全てそろっている場合の上限、福ちゃんは完品の場合の値段、大吉は日付のない参考価格と、数字の性格が違うからです。

数字の読み方

上限や完品の数字は、状態が最もよい場合の目安です。手元の1枚の金額は、折れや汚れの具合を見た査定で決まります。

なお、おたからやは古銭・古紙幣の参考価格を公開しておらず、「5円 新国立銀行券 鍛冶屋」のような品目も問い合わせ制です。二宮尊徳の1円札や武内宿禰の1円札の価格は、確認した範囲では各社とも公開していませんでした。

よくある相談:二宮尊徳の1円札、明治の紙幣は売れる?

ここでは、知恵袋などで見かける古い紙幣の相談を、要約して答えていきます。

相談1:二宮尊徳の1円札が出てきた。価値はある?

二宮尊徳の1円札はA壱円券で、今も1円として有効です。昭和21年に発行が始まった戦後の券で、明治の大黒札より60年ほど新しい券になります。

ピン札や珍しい番号の物は別にしておくと、査定の時に見てもらいやすくなります。ほかの旧札と合わせて出すと手間も少なく済みます。

相談2:明治の紙幣は売れる?

明治の紙幣は、大黒札のように今も有効な券も、明治通宝札のように失効した券も、収集品として査定の対象になります。おたからやは、破れや折れがある古紙幣でも年代や種類によっては査定対象になると公式FAQで案内しています。

相談3:明治通宝札に似ているけれど、見慣れない文字の紙幣

明治通宝札に似た図案なのに、見たことのない文字が書かれた紙幣について聞く相談もあります。日本以外で使われたお札や、別の種類の紙幣の可能性もあります。

こうした券は、自分で調べきろうとしなくて大丈夫です。日本貨幣商協同組合は、加盟店や組合のイベントの無料鑑定コーナーでの相談を案内しています。

古い紙幣を査定に出すまでの流れ
  1. 手帳や封筒から無理にはがさず、そのまま取り出す
  2. 1円札・5円札・10円札と、肖像ごとに分ける
  3. 有効な券の一覧にある券かを確かめる
  4. 本人確認書類を用意して、古紙幣を扱う店で査定してもらう
古い紙幣を見分けてから査定に出すまでの手順の図解

ほかの旧札の見方は旧紙幣の価値一覧、100円札が混ざっていれば100円札の価値を見てみてください。売り先の違いは古銭はどこで売るかで紹介しています。

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古銭・古いお札の価値を査定で確かめる

寛永通宝などの穴銭、明治〜昭和の硬貨、旧紙幣、エラーコインも、まとめたまま査定してもらえます。磨かずにそのまま持ち込めばよく、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

古銭の買取価格は種類と状態で変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。

店では「明治の1円札と、議事堂の10円札があります」と、分かる範囲で伝えるだけで大丈夫です。おたからやは査定料やキャンセル料を無料と公式に案内しているので、金額を聞いてから考えられます。

よくある質問

大黒札は今も使えますか?

はい、大黒像の旧壱円券は、財務省が「現在も使用できるもの」に入れている有効な券です。ただ、使うより収集品として見てもらうほうが意味のある券です。

古い紙幣は、きれいにしてから出したほうがいいですか?

いいえ、そのままが安全です。おたからやは、古紙幣は掃除したり磨いたりせず、そのままの状態で持ち込むよう公式FAQで案内しています。

古い紙幣が本物か分からなくても売れますか?

おたからやは、本物かどうか分からない古銭・古紙幣でもそのまま持ち込めると公式FAQで案内しています。

まとめ

この記事の要点
  • 大黒札・武内宿禰・二宮尊徳の1円札は、今も1円として有効
  • 彩紋のA五円券と議事堂のA拾円券も有効な券
  • 明治の政府紙幣・国立銀行紙幣は1899年に通用停止
  • 参考価格は出典ごとに性格が違うので、時点と注記を見て読む
  • 手元の券の金額は、そのままの状態で査定に出して確かめる

古銭の価値の決まり方を全体から知りたい方は古銭の価値はどう決まるかをどうぞ。

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古銭の価値.jp 編集部

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